マサのまなゆいブログ

日常に優しさとユーモアを

おじちゃの段ボール

おじちゃ(津軽弁で、おじいちゃんという意味)から送られてきた
段ボールに込められた想い
 
=     =      =
 
我が家のおじちゃは寡黙な人だった
 
リンゴとお米を生産する農家として農作業に勤しみ、
家でもほとんど喋らない
日本酒を熱燗で飲み、夏になると風呂上がりに外の椅子に座って
涼むことを習慣にしてい
 
そんなおじちゃの左腕には、ぽこっとまぁるいたまごボーロみたいな固まりがあった
 
小さい頃、「なんでこれあるの?」と聞くと必ず、
 
「まっちゃんにかじられたんだよ」
 
と言っていた
 
それは寡黙なおじちゃが言ってくれる、唯一無二の鉄板ジョークだ
 
ぼくはそのやり取りが好きだったから、
何回もおじちゃに「これなぁに?」と聞いた記憶がある
 
 
こんなこともあった
 
おじちゃが病気で入院し、家族でお見舞いに行き、
帰り際に兄弟みんなで一緒に写真を撮ったとき、
 
おじちゃがカメラに向かってピースサインをしてくれた
 
後にも先にも、おじちゃがピースサインをしたのはその時だけだったと思う
 
「おじちゃがピースしてけだ!」
 
おじちゃの最初で最後のピースは、今でも兄弟の語り草となっていて、
 
あのぎこちないピースは、なんだかとても嬉しかった
 
 
おじちゃは子供の面倒を見ることはほとんどなかったらしい
 
それでもぼくがまだ赤ん坊の頃、おんぶして田んぼに
連れてきてくれたと聞いたことがある
 
記憶にはないけど、その話を思い出すと、心が温かくなってくる
 
記憶にはなくても、おじちゃの温もりはちゃんと身体が覚えてるのかもしれない
 
 
冬の間、雪が積もって農作業が出来ない時期は、
おじちゃは関東に出稼ぎに出ていた
 
昔の農家ではよくあることだったみたいだ
 
どこでどんな仕事をしていたのかは分からないけど、
 
出稼ぎ先から毎月送られてくる段ボールには、
たくさんのお菓子に紛れて必ずビックチョコが入っていた
 
 
ビックチョコをみると、時々、おじちゃを思い出す
 
おじちゃが送ってくれた、お菓子いっぱいの段ボール
あの段ボールは、寡黙なおじちゃなりの愛情表現だったんだね
 
たくさんのお菓子と、ビックチョコと、おじちゃの愛が詰まった段ボール
 
言葉を超えて、時間を超えて、伝わってくるおじちゃの想い
 
おじちゃ、いつも見守ってくれて本当にありがとう
 
 
◇     ◆  ◇     ◆
 
 
昨日のうまい棒の話の中で出て来た、ビックチョコ(正式名称は「スーパービックチョコ」)
 
これがまたほんとに美味しいのです
 
この2つはいろんなコンビニに置いてあるので、
いまでもついつい買ってしまうわけですが、
 
ぼくはうまい棒とビックチョコを食べることで
何を得たかったんだろう?と思った時、
 
ぼくが得たかったのは、小さい頃に駄菓子屋で感じたワクワク感や、
おじちゃが届けてくれた段ボールを開けた時の喜びだったのかもなぁって思いました
 
 
そんなわけで今日の一言まなゆい
うまい棒やビックチョコをとおして本当に味わいたかったのは、あの時感じたワクワク感や喜びだったんだと気付いた自分を受け入れ認めゆるし愛しています』
 

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※ちなみに「おじちゃ」で検索をかけたらこんな素敵な話に出会いました
 
読んでくださりありがとうございました^ ^
 
マサ